映画を語りたひ。

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シリーズ異端の名作:ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃-その④-

週末はゴジラIMAXで観たかったので最寄りの109シネマズへ。

結果としては批判的になれず

またもや怪獣バトルをただ楽しむだけという顛末であった。

もうあれは怪獣愛の暴力であって、

同じ文化コードである怪獣愛を持つ人間にとっては

反論することも許されない、怪獣麻薬映画である。

怪獣麻薬映画って字面すげえ。

あとガルパン観てきた。とってもよかったので

いずれなにか書きたいと思うけどうまくまとめきれないのでまたいずれ。

今週末はXメンとMIBの2本・再来週はスパイダーマン

夏休みを前に大作を思う存分堪能しよう。

 

さて、GMKに登場する怪獣たちだ。

1体目はバラゴン。地の神として描かれている本作では

もうかわいそうなくらいのやられ役である。

完全にガキ大将に立ち向かう子犬といったもようであり、

最後はあえなくゴジラの熱戦により爆発四散してしまう。

ゴジラの強さ・恐ろしさを際立たせるための対決シーンであるが、

フランケンシュタインのときとは違い、健気な姿に非常に好感が持てる。

メカゴジラに口を裂かれて30年スクリーンに現れなかった

アンギラスをどことなく彷彿とさせるのだ。

 

そんな彼の戦法は地底に潜り、背後から体当たりをしかけるという

非常にシンプルなものであった。

地底怪獣であることを活かしているが、いかんせんパワー・体格に圧倒的に

差があった。せめて飛び道具でも用意しなさいよ。

 

ちなみにバラゴンの戦闘シーンは箱根である。

有名観光地を破壊しながら闘うのは怪獣映画のお約束でもあるが、

箱根では壊すものがロープーウェイの駅ぐらいしかないのは少し残念であるが、

その分、両怪獣の姿を余すことなく見られるのは

大きなメリットであろう。

 

つぎに横浜、みなとみらいのあたりにてゴジラモスラと闘う。

モスラ。この怪獣であるが攻撃方法はなんなのか、と毎回思ってしまう。

そもそもが蛾なのだから攻撃もクソもないのだが、

ゴジラVSモスラ』や平成モスラ3部作では蛾らしくりんぷん、

そして川北特技監督の得意な光線技でゴジラに攻撃をしかけていた。

しかし本作では一味違うモスラの攻撃を見ることができる。

毒針だ。それもまったく効いている様子がない。

あと脚でカリカリひっかくぐらい。

当然ゴジラ嫌そうなそぶりをみせるくらいで

あんまりダメージになっていないようである。

正直観なおすまでモスラが逃げ回って毒針あびせる以外

どんな攻撃をしていたのか全く思い出せなかったが、

そもそも大した攻撃をしていなかった。

 

もっとも、これは光線技などの強力な技は基本的にゴジラのみに使わせることで

ゴジラの強さを表現しようとしているのだと思われる。

 

本作においてモスラは正直あまり存在感がなく、ギドラの盾となり

満身創痍となってなお、ゴジラの背後から攻撃をしかけようとしたところを、

ゴジラの熱戦を受け退場していった。

 

爆発四散したモスラがエネルギーとなり、ギドラに流れ込み、

倒れていたはずのギドラが目を覚まし、

とうとう千年竜王キングギドラが覚醒するというのが本作の1番のみどころである。

まあ他の作品でさんざん活躍させたモスラを活躍させても…、

というのがあったのかもしれないし、それ以上に金子修介監督は

キングギドラをみせたいという意図が大きかったと思われる。

現に、本作のキングギドラはシリーズでもっともかっこよく、

偉大な怪獣として描かれている。

キングオブモンスターズでのキングギドラも文句なしのできだったが、

本作から大きな影響を受けているのはほぼ間違いない…というか

キングオブモンスターズ自体GMKへのリスペクトが随所に見られる

作品でもある。

 

ということで次回はキングギドラ

そして人間ドラマ&まとめでGMKはおしまい。

ゴジラでも私的ランキング上位に位置する映画とはいえ、

いくらなんでも回数重ねすぎだ。